原三信タイムライン②

=ⓝ/=原三信病院(東館)/=原三信病院(本館)

入院5週目(10/2〜8)

入院5週目(10/2〜8)

1

病室 451 にて面会

夜用パッド持参で12:55に東館に到着。ロビーでロフティ壱番館の母娘親子に偶然お会いした(お母様の受診とのこと)。13時ちょうどに受付さんが「面会の方、どうぞ」と声をかけると、ロビーのベンチにいた人たちがワラワラとEVへ向かった。〈なるほど、手続きだけ先にして待ってていいんだ〉と記帳は13時前にできることを知った。田中さん(訪問リハOT)本館側からやってくるのが見えた。ご足労いただいたお礼と久しぶりの再会の挨拶をして、ⓝが記帳して、一緒に4Fへ。

病室に着くとうっすら目が開いていた。ⓝ「ママ〜、ⓝが来たよ〜!今日はもう一人いるよ〜。だーれでしょ!」→T「こんにちはー」→ⓢ「?」→T「新田さん、お久しぶりです!」→ⓢ「わかった!」と笑顔。しばし再会を喜び合い、ⓢの右側に二人で並んでざっくり経過を報告した。

田中さんにぜひリハビリを見てもらいたい。13:30になっても13:40になっても迫田さん(PT)が来ないので〈リハタイム変更かな?〉と確認したくて受付へ。

今日の担当看護師は髙田さん(新人さんっぽい/久保田さんが必ず同行してた)。

  1. 今日の14時に脳内のドクターと約束しているのですが、病室で待っていればいいのか/どこかへ行かなければならないのかを教えてほしい。
  2. いつもの13:30にPTさんが来ないのだけれど、今日のリハビリはすでに終わっているのか/もっと遅い時間に変更になったのかを知りたい。
  3. 家族がいる間はミトンを外してほしい。

の3つのリクエストをしたところ「確認します」とすぐに引き返して行った。すべてにおいて自己判断ができないのはやっぱり新人さんなのだろう。しばらくして1.のみ回答あり。「脳内の先生に連絡しますのでお待ちください」とのこと。そうこうしているうちに田中さんがタイムリミット(次の訪問リハの利用者さん宅へ向かう時間)。言葉が少ないⓢの気持ちを伝えられるのは手を握ったときのあの感じ。せめて田中先生にⓢと握手してもらいたくてミトンを外す許可をもらう前に勝手に外した(ダメダメ家族.笑)。田中さんが「また来ますね!」とⓢの手をとるとⓢも笑顔で頷いた。「お!力が強い!しっかり歩く練習してくださいね」ⓢが田中さんの手をしっかり握り返していることがうかがえた。「ありがとう。ありがとう」ⓢが何度も田中さんにお礼を言っていた。

2

神経変性疾患についての説明

髙田さんから「脳神経内科へ行ってください」と指示をもらった。スタッフステーションにいた別の看護師さんに場所を聞いて本館1Fに向かった。外来総合受付ではB受付を案内され、B受付で「診察室13の近くでお待ちください」と案内された。脳神経内科の藤木医師からこれまでの検査や診察について、お話を聞かせてもらえた。

高橋さん(ST)→中野医師(入院主治医)→藤木医師(脳神経内科医)の経緯で診察されたとのこと。これまでに検査は CT を1回(9/24)、診察は9/24と10/1の2回。

初回の診察(9/24)は、

  • 『病室』で診察
  • 覇気がなくどんよりした印象
  •  パーキンソン症状 があると診断→ ネオドパストン を処方

→「症状が改善されるか確認することにしました」とのこと。
2回目の診察(10/1)は、

  • 『本館1Fの診察室』で診察 … 車椅子で受診
  • 目がしっかり開いている
  • 最後に「ありがとうございました」とⓢから言葉が出た

など「初回と比較して劇的に状態が改善されていたので『ネオドパストン』の効果は感じられました」とのことだったけれど、

  • ネオドバストンの副作用報告があった→ シンメトレル を処方

という治療(内服薬)の追加についてもお話があった。《*神経変性疾患①/藤木医師の話①参照》

3

病室 451 にて

今日はⓝの滞在中、比較的長い時間覚醒していた。
まだまだ痰が絡む様子。時々、ティッシュに吐き出させてあげた。

記録用の情報(9月と10月分の体重とバイタル)を髙田さんに確認して、持ち込んだ夜用パッドを所定の位置に収めて退室。

4

施設見学

9/27の面談で、〈退院後の施設についても考えていかなくては…〉と感じた。比較検討できる施設は多いに越したことない。藤吉さん(ケアマネ)に[いきいき八田]の相談員さんの名前を教えてもらい、9/30にアポイントをとっていた。

14時の約束。バスで多々良中央中前まで約20分。
バス停の目の前が[たたらリハビリテーション病院]で、その奥に[いきいき八田]があるので、敷地内(駐車場)を抜けるとすぐだった。

先に見学。1階と3階を見せてもらった。見学のあとに相談(説明)。高山さん(生活相談員)はDSの松本さん(所長)と雰囲気が似ていて話し方も穏やか。ⓢの条件さえ合うようならば申し込んでいいと思った。《*施設検討参照》

  • [いきいき八田]高山:見学・相談

帰りは眼鏡を受け取る用事もあったので、八田から徒歩で帰途についた。

5

メガネ受取 +  面会お休み

午前中に「眼鏡が仕上がってきました」と予定より1日早く連絡をもらえたので、施設見学の帰りに立ち寄って受け取ってきた。右のレンズはピカピカ新品!次のリハから眼鏡をかけさせてみよう。

夕方から面会に行くつもりでいたけれど、歩き疲れて断念。〈ママ、ゴメン!〉

6

病室 451  +  リハビリテーション室にて

ⓝ到着時、目は閉じてたけど声をかけたらすぐに起きて、第一声は「(来てくれて)ありがと」。今日も調子が良さそう。
すぐに迫田さんが迎えに来た。今週ⓝが付き合えなかった3日間は、火曜:1往復、水曜:2往復、木曜:3往復できたそう。ベッドでの端座位も車椅子への移乗もスムース。迫田さんが点滴や採尿バッグを掛け替えている間、ⓝは髪をとかして→マスクをつけて→昨日受け取ってきた眼鏡を「先生のお顔もハッキリ見えるやろ?今日は歩くときも周りがよく見えると思うよ」とかけてやった。目をパチリと見開き「ホントだ。よく見える」と笑顔。入院してから初めて(ほぼひと月ぶりに)眼鏡をかけたⓢとリハ室へ。

今日は人が過去一多かった。2つある平行棒も利用されていたので、少し待ってからⓢのリハビリ開始。まずはゆっくり一往復。反対側で休憩する(椅子に座る)ことなく、片側の棒を両手で持って足踏みしながら180度向きを変えて引き返してきた。すんばらしい!
車椅子に座って休憩しているとき、ⓣもリハ室へやってきた。「そこで見てて」と一声かけてママの2往復目。
〈この調子なら “手引き” もイケるんじゃないかな〜〉と思っていたら、迫田さんも同じことを考えられていて「手引き歩行、やってみます?」と提案があり、「やってみましょう!私に相手しさせてください!」と即答&申出て、まず平行棒で片道、復路分を平行棒の端から窓際に置いてある椅子までの距離を手引きで挑戦。ⓝ「ママ、前みたいに8歩ずつ数えるね。いい?」→ⓢ「うん」→ⓝ「お顔上げて〜、胸も張って〜、ピッ!」。迫田さんにⓢを後ろから支えてもらって、「いくよ!せーの!1〜2〜3〜4、5〜6〜7〜8」。ⓢと向かい合って、ⓝの腕につかまるⓢの温かさや重さを受け止める嬉しさ。もう胸いっぱい。8歩進んで立ち止まる→8歩→16歩→16歩…と進んで椅子まで到着。

椅子での休憩中、ⓣのほうを指さして「ママ、ⓣが見に来たよ!しっかり歩けるところ、見てもらおーね」とⓣが来たことを知らせるとⓢの顔がパッと明るくなり、最終ラウンド。リハ室の入口付近に車椅子を停め直し、そこをゴールにして手引き歩行開始。立ち止まるタイミングを8歩1セットのルールで、1だったり2だったりⓢの調子で変えながら(途中3=24歩連続もできた)ゴール!向きを変えて座るまで頑張った。今週は好成績で終了。

7

病室 451 にて面会

病室に戻ると、リハ室でも訴えがあった便意をベッドでもⓢがちゃんと知らせてくれたので、看護師さんに処理をお願いして一旦デイルームへ。痰吸引まで済ませて髙田さんが声をかけに来てくれた。今日の担当看護師も髙田さん。一生懸命で可愛らしい。薬のことを聞きたいとリクエストしたらバッチリの回答。一昨日の頼りなさがウソみたい。自ら「食事は3割くらいでした」とⓝから尋ねる前に教えてくれた。「面倒くさい家族でゴメンね」と声をかけると「とんでもないです。ご家族のこと、心配ですものね」とこれまた可愛らしい笑顔。オバチャン(ⓝ)髙田さんを応援したくなりました。笑

ⓣがⓢの相手をしてくれている間、ⓝは整理整頓&メモ更新。ⓢが伸ばした手を握り「今日は目がパッチリ開いてますね!せいさんの歩く姿、久しぶりに見ました。すごいですね。頑張ってますね」とⓣが腰をかがめてⓢと話している光景がほのぼのしすぎて、見ているこちらまで笑顔になる。「ナッコは明日も来てくれるみたいですよ。ボクはまた来週」と別れを告げ、髙田さんにミトン装着をお願いして面会終了。

8

病室 451 にて面会

ⓝ+ⓨで面会。別々で訪ねたけれどほぼ同着。
体位を左右逆にしてもらって、ミトンも外してもらって、スタッフステーションのスツールも貸してもらって、ⓝⓨがⓢの右側に並んで座り、面会準備完了。
三人でおしゃべりしたり…ⓝⓨの会話をⓢもなんとなく聞いていていたり…というまったりした時間を過ごした。かなり長い間ⓢは起きていた。

今日の担当看護師は波止さん。ⓢが「なんも食べてない。お腹空いた」と言うので波止さんに確認したところ、昼食は1〜2割とのこと。ⓢにとってソフト食は “食事” という印象として残らないのだろう。歯応えのないムースは食べた気にならないのもわかる。常食への道のりは長いけれど、『ゴックン』が上手になっていくのを祈る&見守るしかない。
ちなみに『空腹を訴えてきたとき』の対処方法は、何かを買ってきて与えるのではなく「お腹を空かせて次のご飯の時間にしっかり食べましょうね」という声かけで、とのこと。

おしゃべりの途中、ⓢが「喉が渇いた」と何回か水分を欲する場面があった。ⓨが買って出て、とろみ付きの水分をスプーンで少しずつすくって飲ませて(食べさせて)あげていた。

9

面会お休み

10

病室 451  +  リハビリテーション室にて

ⓝ到着時、昼食中だった。ⓢが車椅子に座っていたのでビックリ。食介していた看護師さんが「午前中に検査があったので食事が遅くなってしまって…」と教えてくれた。主食(トロトロのミキサー粥)はほぼ手付かずだったけど、副食(おかずのムース食)は8割くらい食べていた。
「このあとリハビリに行くのでこのままでいいです」とベッドへの移乗はしなくていいことを伝え、食器が片付いたあとも車椅子のままで迫田さんが来るのを待つことにした。髪をとかして、眼鏡をかけて、準備万端。迫田さんの到着が少し遅かったので、その間に手の爪も切ってあげた。

13:40、迫田さんが迎えにきたのでリハ室へ。今日は立ち姿勢の訓練から。ⓢはお尻が後ろへひけて腰が曲がってしまう前傾姿勢。真っ直ぐに立つには、お腹(おへそ・腰)をグッと前に突き出し、胸を開く(背筋を伸ばす)という動きが必要。平行棒につかまり立ちしたⓢと向かい合わせになった迫田さんが、ⓢのお尻を斜め前に持ち上げるようにサポートしてゆっくり10回。ⓢの背がみるみる高くなる。真っ直ぐ立つ練習は歩行のしやすさ(安定)にもつながる重要な訓練。これだけでもⓢはきつそうだった。車椅子に座って一休み。を2セット。
立位訓練の次は、いつもの歩行訓練。平行棒を1往復して休憩。「きつい」と以降の訓練を拒まれたけれど、「ママ、向こうの椅子、見える?あそこまでナッコと手引きで頑張ったら今日の練習おしまいよ」と声をかけると両手を上げたので、すかさず手をとって歩行訓練開始。手引き(ⓝ誘導/迫田さんフォロー)で10メートル。
いつもより疲れている感じだったけど、よく頑張った。迫田さんが「私ひとりだったら歩いてもらえなかったと思います。娘さんがいてくれて良かった」とおっしゃってくれて嬉しかった。

病室に戻り、ベッドに移乗。そこでビックリ!ⓢがお尻だけで端座位でキープ!両手ともどこも掴んだり支えたりしていない。フツーに座っている。倒れないように誰かに支えてもらうとか、ベッドのガードを持つとか、何もしないで座っている。感激しかない。“フツーに座っているⓢ” をもう少し眺めていたかったけれど、お疲れのⓢは早く横になりたがっていた。迫田さんが臥床させてくれて「新田さん、また明日」と退室された。
「ママ、折角やけん足の爪も切らせて」とⓢの足の爪切り。ⓝ「はい、おしまい!」→ⓢ「ありがと」とⓢすぐに入眠。

調子は良さそうなのに疲れた様子が気になっていた。斜向かいの患者さんが明日は手術らしく、説明しては「ここまでで質問や不安なことはありませんか?」の声掛け…が長々と続いていた。本を広げていたけれど内容が頭に入ってこない。看護師さんの説明をつい聞き入ってしまう。〈おへそにオリーブオイル?〉もう読書は諦めた。思考をⓢに戻す。〈いつもよりハードなリハビリでもなかったし…〉〈あ!午前中の検査か!〉と思い当たって納得。

看護助手の土生(はぶ)さんが採尿を取りにきた。足用のクッションが2つあることを伝えると「すみません!新しいものと交換したのに古いほう(破れたクッション)を引き上げるのを忘れてました」と片付けてくれて、ついでに棚の上にある排泄介助用品など勝手に触らないほうが良さそうなものだけど置き方が気になったアイテムたちの確認をして、置きっぱなしだっただけのものは撤収してもらい、何がいつ必要なものなのかの説明もしてもらってスッキリ整理整頓できた。ついでのついでに洗髪もお願いした。

今日の担当看護師は山上さん。東4病棟の看護師さんは美人さんが多い。山上さんもハキハキしていて優しくてとても感じのいい看護師さん。今日の検査のこと(車椅子で2回本館へ/検査はダットスキャン)・食事のこと(朝はあまり…/昼食は3割程度)・午前中の様子(ⓢの病室にいる間に他の患者さんの記録もつけていたので長居した/笑顔がたくさん見られた)など、ⓝが聞きたい情報を山上さんのほうから話してくれた。ⓝからも爪切りをしたこと・土生さんに洗髪依頼したことなどを伝えた。山上さんが「爪切りしていただいてますし、手浴しましょうか。準備してきます!」と病室を出ていった。ⓝは『手浴』という言葉を聞いたのは初めて。“清潔” にするのはもちろんだけど “血行促進・リラックス効果” があるとのこと。山上さんは自分に時間があるときはいろんな患者さんに手浴をしてあげているらしい。
傾眠中のⓢを起こし、まずは主目的のバイタル測定(体温36.6℃・血圧もバッチリ)。起きてもらったついでにと手浴開始。お湯が入ったピッチャーと洗面器をテーブルに置き、ⓢの手をゆっくりお湯に浸した。ⓢ「気持ちいい」。泡ハンドソープをつけてやるとⓢ自ら手をこすり合わせる仕草ができた。爪を切ったあとにウェットティッシュで残った汚れを拭き取ってはいたんだけど、手浴の仕上げのホットタオルでスッキリ・サッパリ汚れゼロ。

ⓝ「気持ちよかったやろ。手だけでもお風呂に入ったみたいやね」→ⓢ「うん(笑顔)」→ⓝ「ママが眠るまでまだおるけん安心して寝ていいよ」→ⓢ「あとは?(今日のほかの予定)」→ⓝ「もうないよ。あとは晩ご飯だけ」→ⓢ「よかった」。“しなきゃいけないこと” を確認する健気なⓢ。いじらしい。

10月2日に藤木医師から「ⓢの体力回復を待ってダットスキャンをする予定」とは聞いていたけれど、もう少し先の話かと思っていた。今日の午前中の検査が『ダットスキャン』だと山上さんに教えてもらって驚いたし嬉しかった。検査できたことも嬉しいけれど、その検査を受けられるだけの体力がⓢに戻ってきたことが嬉しかった。また藤木先生に時間を作っていただいて説明を聞かせてもらおう。検査結果も『嬉しい報告』だったらいいな。

11

病室 451  +  リハビリテーション室にて

臥床していたけれど目は開いていた。「ⓝが来たよん」と声をかけるとニッコリ。床頭台のスライドテーブルにタオルが掛けてあり、そのすぐ上に黄色い付箋で『10/8 洗髪済み』のメモが貼ってあった。ⓝ「ママ、今日、髪を洗ってもらったんやね」→ⓢ「そう」→ⓝ「サラサラやね、よかったね」頭を撫でるとまた笑顔。平和だ。

迫田さん来室。端座位直後はユラユラしているけど、しばらくすると右手でガードを握ってしっかり座れているⓢ。いつものようにブラッシングして〜眼鏡かけて〜マスクして〜準備OK。
本館5階の空きスペースにリハビリエリアが新設されたとのことで、8Fに上がる前に覗いてみたけれど平行棒1セットのみでその他の備品がまだ揃ってない(BGMもなし.笑)。いつものリハ室へ。
今日は立位訓練1セット(10回)→平行棒歩行1往復→手引き歩行6メートル。昨日より覇気がなかったけれど、なんだかんだでちゃんと歩く練習をしてくれた。

今日の担当看護師は山田さん。何度も書くが本当に美人さんが多い。休憩時間だというのに、リハ前(13:27)にわざわざ、洗髪が済んだこと・午後に清拭をすることなどを知らせに来てくれて、ミトンも外してくれた。
リハから戻って来てからは、バイタル測定と清拭と痰吸引でちょくちょく顔を合わせた。食事は1:1程度。なかなか食欲が回復しない。平熱:36.6、血圧:126/87、脈拍:85、SpO2:95、バイタルは安定。昨日のダットスキャンの結果が知りたいので、藤木医師とのアポイント調整を依頼した。


入院6週目(10/9〜15)

入院6週目(10/9〜15)

1

病室 451  +  リハビリテーション室にて

リハビリに同行する日はだいたい13:20に到着する。眠っていても声をかけると比較的あっさり目を覚ましてくれる。ベッドにお尻だけで端座位できている光景がだいぶ板についた(左手は頭・右手は足を掻いていた=両手とも支えとして使ってない)。

今日も昨日と同等レベル。リハ室への行き道に迫田さんから「今日の調子はどうですか?」と尋ねられ「まぁまぁ」とⓢ。ⓝが「絶好調?」と聞くと「絶好調ってほどじゃない」と軽めの否定。笑
「んじゃ、好調くらいやね」とテンションを少しずつ上げながらリハ室へ。
立位訓練が嫌いらしい。かなり疲れるみたい。リハビリ全体を拒否られては困るので「歩くだけにしよっか」と立位訓練はスキップして、平行棒1往復、手引き歩行を座位休憩を入れて1往復(5メートル×2)。迫田さんが「私だけだったら平行棒で終わってました。娘さんがいたから歩いてもらえました」と今日もⓝを持ち上げてくれた。長年訪問リハに付き合ってきたしⓢの性格を知り尽くしているⓝ、ⓢの口調(やりたくない感じ)がどの程度の拒否レベルなのかわかる。「疲れた(もう終わりたい)」とⓢが発してからがⓝの腕の見せどころ。「ママ、向こうの椅子、見える?最後にあそこまで歩いておしまいにしよう」。条件反射でスッと両手をあげるⓢがかわいい。手引き歩行の誘導役はまだしばらくⓝが担当することになりそう。

ミトンを外してもらえている間は手を繋いでいたい。病室に戻ってからはベッドの側面に椅子の側面をくっつけて、ⓢの顔が見える位置に腰掛け、右手でⓢの手を握り、左手でページをめくる…という体制で読書。ⓢはすぐに入眠。

今日の担当看護師は(初回の藤木医師とのアポをお願いした)内村さん。今日は2回目の藤木医師面談の予約が明日16:30にとれたことを知らせてくれた。彼は話し方は丁寧だけれど、よそよそしいというか・ぶっきらぼうというか・笑顔がない。〈前回担当してくれたときにいろいろ頼み過ぎたかな?また何か頼まれると警戒してるのかな?ⓢの体位を変えてもらいたいけど頼みにくいな…〉とこちらも自粛してしまう親しみにくさ。「食事量(昼)は2割」という情報だけ聞き出した。

ⓢの痰は相変わらず。ⓝ在室中に1回はティッシュで採ってやる。ⓝ「看護師さんに痰吸引してもらう?」→ⓢ「まだいい」。このやりとりが一日でも早く終わってほしい。というか痰って何がどうなれば治るんだろう。高橋さん(ST)に会えたときにでも聞いてみよう。

2

訪問診療支払

昨日LINEで確認した訪問歯科(8月・1回分)をネットバンクで送金。

  • [香椎あいあい歯科医院]:振込(¥947/8月分)
3

病室 451 にて

今日は藤木医師との面談に合わせて出動したので、リハビリは同席していない。石橋さん(クラーク)に「今日の担当看護師さんに藤木医師との面談の取り次ぎをお願いします」と告げてから病室へ。

ⓢは目を開けてじっとしていた。声をかけるとすぐにⓝを認識してニッコリ。
ⓝ「調子良さそうやね。今日はね、お医者さんと会う約束があるとよ。オシッコのほうじゃなくて、脳みそのほうの先生と今からお話すると。その時間に合わせて来たけん、リハビリのときに来れんでゴメンね。今日の運動はどうやった?しっかり歩けた?」→ⓢ「それがすごかったとよ!」→ⓝ「何?何?何がすごいかったと?」→ⓢ「いっぱい!」。
ここまでで〈排便が大量にあってリハどころじゃなかったとか、そーゆーことかな?〉と疑う要素もありつつ、ゆっくり順を追って確認したら、笑顔で「いっぱい歩いたと!」と報告してくれた。
その “いっぱい” がどの程度がわからない。でも自信満々なこの感じは大袈裟ではなく本当に長い時間または長い距離を歩けたのだろう。

今日の担当看護師は辻井さん。以前お世話になった千鳥橋病院の小森さん(ST)と雰囲気が似ていて、つい「小森さん」と呼びたくなる。笑
「藤木先生は病室に来られるそうなので、本館に行かずにこのままお待ちください」と声をかけに来てくれた。

待っている間に病室を見渡すと椅子がない。洗面にあるスツールを貸してもらって腰を下ろすと、テーブルの上の連絡帳に目が止まった。
迫田さんが今日のリハのことをメモしてくださっていた。そこには、なんと、『手引き歩行10メートル×3セット』の文字が!そりゃ〜ⓢも自慢したくなるハズ。
ⓝ「ママ!運動の先生が今日のこと書いてくれとった!スゴイやん!長〜い距離、それも3回も!」→ⓢ「そーよ!(ドヤ)」→ⓝ「すごい、すごい!先生と手引きするのは初めてやったろ?うまくいってよかったね。こんなに運動したなら、今日はしっかり晩ご飯食べれるっちゃない?」。もう嬉しくて嬉しくて、ママの頭を撫で、頬を撫で、腕をさすり、褒めまくった。

4

ダットスキャン検査結果についての説明

10/7に ダットスキャン 検査、10/8に藤木医師とのアポイント依頼、本日10/10に面談。

今日は藤木医師が病室に来てくださって、お話があった。

  • 『パーキンソン病』ほぼ確定
  • 『レビー小体病』引き続き服薬観察とできればもうひとつ検査をしたい
  • 服薬 トレリーフ の追加
  • 食欲がなかなか回復しない(STからの情報)

などの報告があった。《*神経変性疾患①/藤木医師の話②参照》

医「新田さん、早く退院したいやろ?何を頑張ればいいかね?」
ⓢ「う〜んと…」
医「ご飯食べな。しっかりご飯食べることが新田さんが頑張ること」
ⓢ「そうですね」
医「新田さん、好き嫌いある?好きな食べ物は?」
ⓢ「え〜っと…」
看「麺類、どうですか?」
ⓢ「好きよ」
ⓝ「好き嫌いはないです。麺もご飯もパンも好きです。ミキサー粥だからあまり食べてないようですけど、お米も常食の頃はしっかり食べてました。お肉も食べれますけどお魚のほうが好きです」
ⓢ「お魚!」
医「お魚ね。パンはまだもうちょっと先やね」
看「うどんとそばはどちらが好きですか?」
ⓢ「うどん!そば!どっちも!」
看「わかりました!朝夕はご飯なんですけど、お昼は麺に変更できるので、明日の昼食から麺にしますね!うどんでいいですか?」
ⓢ「やったー!」
医「すすれるかね?」
看「一口で食べられるようにカットしてから介助しますので大丈夫です」

病気がほぼ確定した…という報告の場なのに、なんだか平和な時間(やりとり)だった。
ⓢの調子もいいし、言葉もかなり出るようになったし、笑顔も増えたし、薬をきちんと飲めば好調をキープできるんだから、患った(発覚した)病気のことでクヨクヨするより前向きに取り組むほうが新田家っぽい。

『脳梗塞』で入院したときは『乳がん』を、『腎盂腎炎』での入院では『パーキンソン病』を見つけてもらったⓢ。ある意味「運がいい」というか「転んでもただでは起きない」というか、ⓢの底力を感じる。全力でサポートするぞ!

5

病室 451  +  リハビリテーション室にて

今日も目を開けて横になっていた。今日の昼食はちゃんと食べられたか・約束どおり “うどん” だったか(1時間前のこと)確認したけれど「食べてない(うどんでもなかった)」という返事。

すぐに迫田さんが来てリハ室へ。昨日の成果をぜひⓝの目でも見てみたい!立位訓練したいところだけど、ⓢのやる気を削いでは元も子もないので、今日も歩行訓練のみ。
準備運動がてら平行棒1往復。メインの手引き歩行は、迫田さんが誘導担当・ⓝが点滴スタンド係で10メートルをなんと4セット!迫田さんの「1、2、1、2」の声かけに合わせてリズムよく歩く。
2台横並びの平行棒をぐるっと回ってくるコースで、4時の位置に車椅子/対角の10時の位置に椅子を置いて半周10メートル。座って休憩しながらだけど、片道は間で止まらず歩行できる。本当にスゴイ。コロナ前より歩けている。後半の1周は、迫田さん「1、2」→ⓢ「1、2」→迫田さん「1、2」→ⓢ「1、2」と、ⓢも声まで出して歩いた。感動。これは薬の効果なのだろう。

リハビリを終えて病室に戻った。ベッドに移乗するときに、太ももからの点滴が漏れていることに迫田さんが気づきNC。点滴の付け替えと痰吸引までするというので、ⓝはデイルームで待機。

今日の担当看護師は見潮さん。デイルームに呼びに来てくれたタイミングでいろいろ確認+お願い。熱心に答えてくれる可愛らしくて感じのいい看護師さん。ⓝからのリクエストを記録・チェックしながら、現時点でパーフェクトの回答をもらった。〈面倒くさい家族でホントごめんなさいね〜。確認よろしくお願いします〉

  • 今日のバイタルは?
    • →体温が36.5℃、血圧131/84、脈拍89、酸素98%です。
  • 今日の昼食はうどんだった?昨日の時点では楽しみにしてたんでしっかり食べられたかな?
    • →はい、うどんをお出ししてます。助手さんが食介してくれたんですが、カットしたものじゃなく長いままだったそうです。
    • →食事が入ってません…。朝も昼も1割です。
  • ネオドパストンはL100?L250?
    • →L100です。
  • シンメトレルを中断していたのはいつ?
    • →10月7〜8日の2日間です。9日から再開してます。
  • トレリーフは25mg?50mg?一日何回?
    • →『ゾニサミド』ですね。25です。一日1回、朝食後です。
  • 急ぎじゃないんだけど、一度、今泉さん(MSW)とお話したいんだけど、見潮さんに調整をお願いしていいこと?今の施設に戻れるかわからないし、痰吸引が続く場合は違う施設も考えておくべきなのか相談したいです。
    • →来週以降で調整できるよう手配します。
  • 食事が入ってないよね…。藤木先生からも指摘されてるし、STの高橋さんともお話できれば嬉しいんだけど…。
    • →そうなんですよ…。食事もほとんど食べてもらえないし、最近はお薬も拒まれて…。
    • →パーキンソンのお薬はスキップできないので、点滴で対応できる薬は服薬の代わりに点滴で入れることになりました。
    • →娘さんが食介してくださるほうが、食べてくれるかもしれません。昼食時間に来てもらうことが可能でしたら、私から上の者に確認して面会時間前からの入室を許可してもらおうかと思ってて。
  • いろいろありがとう。リハビリ同席のために13:30前に来るようにしてるから、それが早くなる分は全然問題ありません。もし許可してもらえるんだったら、私が昼食の食介に入ります。

見潮さんの言葉ひとつひとつに、患者(ⓢ)思いの親身な気持ちがこもっていて嬉しかった。
最初の頃、食介を申し出たことがあったけど、「完全看護なので大丈夫です」と断られたことがあった。けれど、これだけ食事が入らない・薬も飲んでくれない…となると、ⓝも役に立てるかもしれない。許可がおりたら高橋さんとタッグを組んで、入院前のように “お昼だけでも10割” を目指そう。

ミトンをしてお別れの時間。薬が切れかかってたようで認知機能がぼんやりしていた。それでも「また来るね〜」と手を振ると、黙ってドラえもんの左手をあげて左右に振ってくれた。

6

面会お休み

7

病室 451 にて面会

ⓣと一緒に面会。

今日の担当看護師は小嶋さん。一昨日、見潮さんにお願いしていたアレコレの回答を伝えに小嶋さんのほうから病室に来てくれた。
家族の食介の許可がおりたとのこと。よっしゃ!頑張らねば。OKをもらえたらすぐにカスタマイズできるように、火曜日は “だし” を買って行こう。

今日のⓢは薬があまり効いてない時間だったようで、何か一生懸命言おうとしているけれど「三人で行く」的なトンチンカンな内容で、ⓝでも理解してあげられなかった。
1時間ちょっとⓣと代わる代わる話しかけて過ごした。「そろそろ帰るね」と声をかけると嫌がるので、手を握って「わかった。ママが眠くなるまでおるけん」と入眠するまで小さな声で語りかけ続けた。

15日(火)でちょうど一週間になるので、洗髪のお願いをして退館。

8

病室 451 にて面会

ⓨ+ⓐが九州市民大学の前に面会に寄ってくれた。(ⓝは完全オフ)

『洗髪』と『手浴』をしてもらえたとのこと。ⓨが連絡帳に貼られたメモを写メで知らせてくれた。〈手浴してくれたってことは、今日の担当は山上さんだったのかな?〉

9

病室 451    +  リハビリテーション室にて

今日から昼食時間(面会開始の13時よりも早い時間)から入館を許可してもらって、食事介助協力することになった。

東館の面会受付で事情を伝えるとあっさり病棟へ。(明日以降も同じ手順でOKとのこと)
病室に着くと昼食はすでに運ばれてきていて、ⓢも目を覚ましていた。
同病室の別の患者さんのところにいた高橋さん(ST)もⓝに気づいてすぐに来てくれた。
パーキンソンの薬のこと、これまでの食事のこと、高橋さんが知りうるⓢ情報を全て共有してくださり、どんなふうに食事介助すればよいか・気をつけなければならないことは何かなどをレクチャーしていただいた。前半は高橋さん、後半はⓝが食介した。途中で栄養士さんも来てくださったので、サニー経由で買ってきた『シヤマだしの素』の使用について相談→許可してもらった。

主食はうどん、副食は魚・ブロッコリー・ニンジン、デザートは桃缶。形態は刻み(+とろみ)。ⓝ久々の食介は、1割程度しか食べてもらえなかった。噂どおり、すぐに「もういい」と言う。ここで引き下がっては何のために早く来たのか意味がない。「ママ、お魚は?」「もう一口」「あ、ニンジンさんもあった」「デザートは別腹やね」「ママ、もぐもぐが上手〜」「うどんはコレで最後にしよう」とひたすら声をかけながらⓢの口にスプーンを運んだ。それでも『1割』て…。(うどん5、魚2、ブロッコリー1、ニンジン1、桃3/スプーン)(途中、水分も何口か)(所要時間:25分)
ⓢ「もういい」→ⓝ「よく頑張った。ご馳走さまでいいんやね」→ⓢ「うん」→ⓝ「じゃ、ちゃんとご馳走さまして」→ⓢ「ごちそうさまでした」

  • 昼食の食事介助を担当します
  • 12:30に来ます
    • 平日は毎日(月〜金)
    • 用事があって来られない日は前日の看護師さんに知らせます
  • 『アイソカルゼリー』は取り置きさせてください
    • 昼食〜夕食の間に空腹を訴えたときに食べさせます
    • 夕食時に残っていたらさげてください

上記について高橋さんに伝え、高橋さんから看護師さんとも共有していただいた。

昼食後の服薬はパーキンソン病の薬2錠。スプーン2口分の水分で飲めるⓢはすごい。かなりの確率で拒薬するらしいので、今日はスムースに飲んでくれて看護師さんも安堵していた。〈昼はネオドパストンの1錠しかないハズなのになぜ2錠?〉

食後のⓢは傾眠。ⓝは、パッドを補充したり、ⓨが残してくれたメモを読んだりして迫田さんが迎えに来るのを待った。

リハビリは平日だけなので4日ぶり。眠そうでヨタヨタ歩きだったけれど、平行棒1往復、手引き7メートル×2セット。

今日の担当看護師は今井さん。〈あれ?今井さんも小森さんっぽい。辻井さんと今井さんが一緒にいるときに確認せねば〉
痰吸引に2回来室。最近のⓢは痰吸引に少し慣れてきた様子。痛がる・嫌がるけれど、『楽になることを知った』ようで頑張り抜く。

今日はⓝの滞在中、食事とリハビリ以外は眠っていることが多かった。読書をしながら過ごしていると、向かいに新しい患者さんが入院して来た。中野医師も少し顔を出された。「今週中に手術を予定している」とのこと。明日、詳細の説明を聞くことになった。

10

会計:9月分

今日は来訪者が続いた。経理の門田さんという女性が9月分の請求書を持ってきてくださった。

  • 毎月10日に発行して病室まで届けてくれる(家族手渡し)
  • 『本館の総合受付会計』または『東館1Fの自動精算機』で支払い(クレカOK)
  • [原三信病院]窓口:支払(¥44,230/9月分)
    • 入院(9/4〜9/30):¥42,540
    • 歯科(9/27):¥260
    • 歯科(10/1):¥710
    • 歯科(10/2):¥380
    • 歯科(10/3):¥340

入院7週目(10/16〜22)手術②

入院7週目(10/16〜22)手術②

1

治療方針の説明

今日は登場人物が多数。整理しながら記録。

まず、食介に入る前に相談・家族室(デイルームの隣り)に案内され、主治医の中野医師から明後日の手術について説明があった(看護師の藤田さん同席)。
入院当初からの予定どおり、 尿管結石  経尿道的尿路結石除去術 と、 腎・尿管結石  経皮的尿路結石除去術 という手術をするとのこと。 →2024.10.18/尿路結石除去

『点滴カテーテルを留置して、今後はその1箇所から点滴投与する』という話もされた。「CVポートではなくCVで」という表現をされたけれど、何が何だかわからなかったので、病室へ戻ってすぐ藤田さん(看護師)に『CV』と『CVポート』について教えてもらった。〈う〜ん…わからん。今夜、帰宅してから詳しく調べよう〉

必要書類も受け取った。 →サインした書類

2

病室 451   にて

折角昼食タイム前に到着したけれど、手術説明が先になってしまったので、助手の藤田さんに食介をお願いした。後半はⓝも対応。今日は5:3くらい食べられた。

主食5はうどんを半量。ⓢは「おいしい」と何口も食べた。藤田さんが「だしの色がちょっと濃い気がします」と言っていたので、栄養士さんの助言で味が少し濃くなったのかもしれない。
副食はデザートのミカン(缶)は完食。おかずの柳川風煮や里芋をいつもよりは食べていた。

3

MSW相談

『退院に向けての不安』を聞いていただきたいと、今泉さんとの面談を見潮さんにお願いしてあった(10/11)。特に日時を約束していなかったけれど、昼食後、今泉さん(MSW:医療ソーシャルワーカー)が病室に来てくださった。

ⓢはすでに介護認定も受けているしケアマネもいるし、退院の目処がたった頃(主治医から退院予定日を告知された頃)に話し合いの場を持たれるのがフツーなんだろうけれど、『泌尿器科の病状が安定』したとして『点滴や痰吸引が必要なままの状態』だった場合、すぐにケアポートへ戻れない可能性がある。退院後のⓢの住まいについて、無駄になってもいいので手を打っておけることがないかを相談した。

  • (いきいきは無理でも)特養などを検討するなら、要介護認定の区分変更申請をしたほうがいいかも
  • リハビリテーション病院などを経由して施設に戻ることもできる
  • リハビリテーション病院の希望をご家族から伺って調整することもできるし、こちらからご提案もできる

「退院が決まる前でも、何か不安なことがあったり・相談したいことがあればいつでも声をかけてください。ケアマネさんとも共有します」と言っていただいて安心した。

4

病室 451  +  リハビリテーション室にて

今日のⓢは絶好調!
平行棒1往復、手引き歩行10メートル→馬蹄式歩行器10メートル→馬蹄式歩行器10メートル→手引き歩行10メートルの4セット!すばらすぃ〜♪〈補助があったとはいえ馬蹄式歩行器で歩けるなんて、田中さんに知らせたらビックリするだろーな〉

今日の担当看護師は山口さん。まず、サインした手術関連の書類を提出。
バイタルチェックしてくれている間に、パッドの容量について相談してみた。
現在持ち込んでいるのは1200ml(8回吸収)。カテーテルで採尿しているので『そんなに吸収量が必要ないのでは?』、重たいオムツで『リハビリのときにⓢが歩きにくそう』だというⓝの考え・感想を伝えて「半分の4回吸収くらいのパッドに変更してもよいか」と確認したら、「排便だけですものね。600mlに変更されてOKです」と了承を得られた。

髙田さんと小嶋さんが清拭+痰吸引に来室。デイルームで待機。

今日は疲れたのか傾眠のまま。アイソカルゼリーのおやつタイムが今日もできないまま退室。

5

病室 451   にて

今日の担当看護師は田原さん。東4病棟は男性の看護師さんが多いし、背が高い人が多い。
田原さんから昨日の説明以降に変更した内容について報告が2点あった。

  • 手術開始=9:00(昨日の時点では夕方)
  • CVではない方法になりそう

昨夜、『CV(カテーテル)』と『CVポート』について調べて、この2つの違いについては理解できてたところなのに、「CVではない方法」って…。田原さんの口から『PICC』というワード(点滴の方法)まで出てきてさらに混乱。〈誰に聞けばいいんだ?〉

今日のⓢは食欲ナシ(2:2程度)。桃缶だけは完食したけど、うどん4s・魚1s・なす2sでご馳走さま。持ち込みスプーンに藤田さん(助手)が記名してくれた。

明日の手術に備えて、大忙しの午後だった。リハビリはお休み。(明日10/18もお休み)

  1. 13:00〜:ストレッチャー入浴
  2. 14:00〜:痰吸引
  3. 14:30〜:安部医師(麻酔科)来室/点滴カテーテル留置についての説明
  4. 14:50〜:坐薬
  5. 15:10〜:中野医師(主治医)来室/左脚の水疱確認・10/21に皮膚科受診予定
  6. 15:20〜:三好医師(明日の執刀医)来室/挨拶・見学者同席の再確認
  7. 15:30〜:点滴カテーテル留置

安部医師が来室された際に、懸念事項の点滴について質問させてもらい、どんな処置をするのか説明していただけた。一安心。 →2024.10.17/末梢静脈カテーテル

田原さんに確認してもらい、(面会者の)PCの持ち込みを許可していただいた。明日は何時間待つことになるかわからないのでPC持参予定。

6

病室 451 にて

田原さんの話だと「本館からしか入れない」ということだったけれど、東館でいつもどおり面会手続きができた。4Fスタッフステーションで『家族カード』ももらって首にかけ、病室へ。

目は覚めていた。ヘッドボードには『10/17:22時〜絶食・10/18:6時〜絶飲』の張り紙。
声をかけると軽く微笑んだ。ⓝ「今日は手術やね。眠れた?」→ⓢ「うん」→ⓝ「もう少ししたら手術の準備をしに看護師さんたちがくるよ。喉はゴロゴロしてない?ペッする?」→ⓢ「あとで」

ミトンを着けたままの手をたまに上げたり下げたりする。一瞬どこにいるのかわからない様子になったり、何か見えたりしてるっぽい。お薬が切れてるんだろう。
ⓢ「戻らな」→ⓝ「今、ちゃんとママの病室よ。ほら、いつもの場所に洗面器が見えるやん。今日はこれから手術のお部屋に行くとよ」
ⓢ「動きよる」→ⓝ「なんかおると?見えると?ⓝにはカーテンのゆらゆらしかわからん」
ⓢの腕を摩りながら、うまく話を合わせてやりすごす。

痰吸引をお願いして対応してもらったあと、8:55にお迎えのスタッフさんたち来室。ストレッチャーに移乗して、いざ手術室へ。見送りはスタッフステーション前のEVホールまで。四姉妹からのエールを伝え「いってらっしゃ〜い」と手を振った。

7

手術

 経尿道的尿路結石除去術  経皮的尿路結石除去術 の施術。今日は尿路結石除去。

2〜3時間という話だったので、9:00〜11:00までは1Fロビー、以降は4Fデイルームで待機(PC作業)。12時になっても13時になっても呼びに来ないのでちょっとドキドキ。
結局4時間の大手術になり、13:06、「手術が終わりましたので、3Fへ移動をお願いします」と看護師さんが呼びに来た。

前回同様、3F(オペ室フロア)の説明を聞く部屋へ通され、三好医師から説明があった。 →2024.10.18/尿路結石除去

8

病室 451 にて

ⓢが病室に戻ってくるまで、またデイルームで待機。
内村さんが声をかけに来てくれて病室へ。ⓢは麻酔から覚めていて目を開けていた。

「おつかれさま。眠ってるうちに終わったやろ?お腹の大きな石を全部出せたってお医者さんから説明してもらったよ。よかったね」と声をかけると、コクリと頷いた。

内村さんから「術後面会は10程度にしていただいて、今日はご家族もお帰りください」と指示を受け、粉々になった結石を入れた小さな容器を受け取った。ⓢにも見せたけれど、理解できたかな?
さすがに「また来週も手術よ」とは言えずに退室。また折をみて話して聞かせよう。

9

面会お休み

10

病室 451 にて面会

ⓨが面会に行ってくれた。ⓝは初の連休。

より byⓨ+ⓝ
ⓝ小さい引き出しor TV前のリップを入れてる小箱に、昨日取った【結石】あるよん。
ⓨあったー!結石♥思ってたよりたくさんだね。
ⓝこれは一部よ。3cm級を2個持ってたらしいから。
ⓝそれを砕いては流し出す…で4時間のオペだったのよ。
ⓨ洗濯物はベッド横の棚の上に置いてあるそうです。
幻覚が見えてるらしい。詳しくはノートに書いています。明け方と叫んでいたと看護師さんが言ってた。
ⓝ諸々了解。ありがとね!ノート、見ておきます。
幻視はナッコも感じた。何が見えてるのか、(その症状を不安がるのではなく受け入れて)ママに聞くのをこれからの楽しみにしよーと思ってます。
『叫ぶ』は初めて知った。他の患者さんにご迷惑になってるかもね。続くようなら病室移動があるかもな…。ママにとって辛いことじゃないといいけど…。おばーさまが(認知症のひとつの症状として)叫んで=怒っていたので、ソレじゃないといいな。
【レビー小体型認知症】が重症化してきたってことだと思う。お薬で緩和できることもあるし、脳内(脳神経内科)のドクターとも話をしておきます。
ⓨ私は幻覚は薬の影響じゃないのかなと思ったよ。
ⓝそうそう、薬の影響(副作用)でもある。
ⓝいま、
①パーキンソン病
②レビー小体型認知症
の2つの病気の疑いがあります。
で、幻覚(幻視・幻聴)は、
【①の薬の副作用】と【②の症状】のどちらにもあるので、脳内のドクターに報告すれば、薬の調整で、どちらが原因なのかさらに絞り込める可能性があります。
ⓨ私もせいさんのはなしにつきあったよ。そこにおる彼女と話さないかん!とベッドからでようとするので、その人はなんていう方?ってきいてみたり、どこで話そうと言われてるの?って聞いてみたり。むにゃむにゃ言ってたけど(笑)
より byⓨ

10/20
・幻覚がみえるのか「彼女からおいでっていわれるけん、行かないけん」と言う。ベッドから出たがる
・「ここにたくさんおるやん!」と怒っている
・娘らのことは楽しそうにきいてくれた。
・結石を見た。たくさんあってびっくりした。

11

病室 451   にて

今日は昼食が少し早めにセットされたようで、看護助手さんが食事介助してくれていた。ⓢは目を閉じたままで「眠たそうなんです…」と助手さんが困っているところだった。
ⓝ「ママ〜、ⓝが来たよー。ちゃんとお目々開けてゴハン食べな」と声をかけると、薄目を開けて「あ〜よかった」と反応。介助を引き継いだけど、今日も食欲ナシ。うどん3s・野菜2s・すりおろしリンゴ4sでご馳走さま。途中、水分のほうを何度も所望された(10sくらい)。

今日の担当看護師は宮部さん。「新人です」と昼食中に挨拶にやって来た。「このあとお時間よろしいですか?中野先生が金曜日の手術説明をされたいとのことですので、食事が終られましたらナースコールしてください」

食欲がなかなか回復しない。飲み込みがキツイんだと思う。小さめのスプーンにのるくらい(うどんなら3cmを2本)の量を口に運ぶと、それからしばらくモグモグして、ゴックンするときは顔をしかめるし1回のゴックンでは飲み込みきれなくて2回はゴックンする。
ⓢ「もういい」→ⓝ「じゃ〜ちゃんとご馳走さまして」→ⓢ「ごちそーさま…」。
服薬はなんとか飲んでくれた。

食事中もほとんど起きてる感じではなかったけれど、ⓢはすぐに入眠。宮部さんと一緒に相談・家族室へ。

12

治療方針の説明

主治医の中野医師から、先週の “尿管結石” の手術報告と、今週の “腎結石” の手術について説明があった(宮部さん同席)。

報告は、「2cm超の尿管結石2つをすべて除去できました」と手術前後のCT画像を並べて見せてくださった。内視鏡挿入のためのガイドワイヤーも写っていた。

説明は、「術式は前回と同じ内容になります。今回は腎結石を除去します」という、想定どおりの内容だった。 →2024.10.25/腎結石除去
 腎結石  経尿道的尿路結石除去術 と、 腎・尿管結石  経皮的尿路結石除去術 という手術で、書類を受け取った。 →サインした書類

13

病室 451  +  リハビリテーション室にて

病室へ戻り、書類に目を通してサインを済ませ、「宮部さんに渡してください」と石橋さん(クラーク)に提出。(宮部さんは休憩中)

「遅くなりました!スミマセン!」と、いつもより15分くらい遅れて迫田さん来室。「リハビリ開始から1ヶ月が経過したので、この期間の評価と今後の計画を立てました。その出力で遅くなってしまいました」とペコペコ頭を下げられた。〈ノープロブレム〉
リハ室へ移動する前に『リハビリテーション計画書』の内容について説明をしてもらって、一部訂正や追加項目を指摘し、目標に合意のうえサインした。

PTリハは久しぶり。先週木曜は術前準備(入浴)とスケジュールが重なってしまったし、金曜は手術、土日は定休なので、中4日お休みだった。〈術後だし、久しぶりだし、眠そうだし、今日は無理かもな…〉の迫田さんとⓝの予想は大外れ。平行棒1往復、手引き10メートル×2セット。まだまだ歩けそう!という雰囲気だったけれど、(オムツの中に)排便があったようで断念。

リハ室から病室へ戻る途中、スタッフステーションの前で宮部さんとちょうど会えたのでオムツ交換依頼。臥床介助してもらい横になったⓢに「迫田先生が帰るよ。ちゃんとお礼言って」と声をかけると「ありがとうございました」と笑顔。オムツ交換中はデイルームで待機。

今日は皮膚科の往診の予定だったので読書しながら待っていたところ、“本日の宿題” を回答しに宮部さん来室。

  • ゾニサミド(トレリーフ)のあとに追加された薬はありますか?
    • →10月15日から『ハルロピテープ(パーキンソン病の治療)』が始まってました
  • 中野医師から「今日(10/21)皮膚科の往診があります」と聞いているんだけど?
    • →10月23日(水)に変更になったそうです
14

治療方針の説明

原三信病院からの着信。〈ドキドキしてしまった〉
脳内の藤木医師からのお電話だった。〈安堵〉
ちょうど、昨日宮部さんから聞いた『ハルロピテープ』についてググってる最中だった。
近々また藤木医師にお時間を作ってもらって面談できたらな…と思っていた矢先だったので、先生のほうからお電話くださってありがたかった。

「 “認知症マフ” というモノを試してみたいんだけど」

というお話だった。
ⓢの拘束具(ミトン)のことはⓝも〈なんだか可哀想…〉と思ってはいた。けれど、代替品的なモノがあるとは想像もしなかった。「ネットで検索したらどんなモノなのかすぐにわかると思う。手を入れたり、いろいろ付いているものを触ったりして『気を紛らす』筒状の腹巻きを細くしたようなモノで、『腎瘻を抜こうとする』などの看護師さんたちが危惧している要素を軽減できるかもしれない。試作品を作ってみたので試したい」ということだった。

グッドタイミングだったので、“ハルロピテープ” についてもお聞きした。
「パーキンソンのお薬は継続することが重要で、中断すると症状が悪化したり、悪性症候群(高熱・体の硬直・意識障害・無尿など)をひきおこす可能性があるんだけど、オカーサマは拒薬されることが多いから、持続的にお薬が体に入るような方法をとった」とのことだった。〈納得〉

泌尿器科で入院したのに、脳神経内科のドクターに手厚く対応していただけてⓢともども感謝しかない。そしてググってみた “認知症マフ” は素晴らしいアイテム。その試作品って…まさか藤木医師の奥様とかが作ってくださったんだろうか?
ⓢのBDプレゼントに『エプロン』を提案したばかりだけど、『認知症マフ』もぜひ作ってあげたい!

15

病室 451    +  リハビリテーション室にて

オムツ、ティッシュ、洗濯したバスタオル、爪切り持参で出動。
大荷物+豪雨につきタクシーも考えたけれど、吉塚駅前のタクシー乗り場は長蛇の列だし待機車ゼロ。〈みんな同じこと考えるよね…〉
仕方がないのでIKEAの大袋を抱きかかえ、いつもどおり徒歩で原三信へ。スニーカーもボトムスもびしょ濡れ。ふと思いついて、博多せんしょうのWattsに寄ってスリッパ購入。

病室に着くとⓢは目を覚ましていた。昼食も到着していた。
ⓢに「ⓝが来たよ〜。こんにちは。今さ、外は土砂降りなんよ。びしょ濡れやけん、ゴメンけどゴハンちょっと待ってて!」→ⓢ「いいよ、いいよ」
荷物を置き、スリッパのタグを取り、病室前の洗面でスニーカーと靴下を脱いでスリッパに履き替えていると、大無田さん(看護師 科長)が「大変でしたね。ペーパーどんどん使ってくださいね」と声をかけてくださった。近くにいた土生さん(看護助手)に「靴下を洗ってもいいようなところ、ありますか?」と尋ねたら「デイルームに洗濯機があるの、ご存知ですか?その隣りの洗い場だったら大丈夫です」の回答。靴下を洗ってⓢのベッドのガードに干し、スニーカーにはペーパータオルを大量に突っ込んで病室の窓際へ。〈まいった・まいった〉
手洗いを済ませて「ママお待たせ!」と昼食の食事介助開始。

きざみ食は具材が細かくカットしてあってさらにとろみがついているので、メインのお肉やお魚は見分けがつかない。デイルームに掲示してある献立表を事前にチェックすればいいんだけれどいつも忘れるので、先にⓝが(耳かき1杯程度の量を)味見させてもらう…というテに出ることにした。
好き嫌いはないⓢだけれど、硬めな食材だとゴックンが厳しい。火が通ったナスはセーフ、キャベツ(生)のみじん切りはアウト、というレベル。
食欲がないときは3口くらいで「もういい」と言い出すので、別々に食べさせていたら一口も食べてないお皿がある…という状況になる。少量でもバランスよく食べさせたいので『スプーンの上で超ミニ定食を作る』ことを思いついた。

今日も食欲ナシ(1〜2割)。5cm弱のうどんを3本、メインとサブのおかずをほんの少し、お箸でスプーンにのせてⓢの口へ運ぶ。案の定、3口目でⓢ「もういい」→ⓝ「じゃ〜お水は?」→ⓢ「いる」。ここからが勝負。超ミニ定食を作っては食べさせる…を3〜4回。ⓝ「今日のデザートはバナナよ!缶詰のフルーツが多いけど、今日は嬉しいね」→ⓢ「あんまり…」→ⓝ「あれ?ママはバナナ、嫌いやったっけ?」→ⓢ「あんまり…」→ⓝ「まぁそぅ言わんと、ちょっと食べてみたら?」
デザートスプーンでうす〜くスライスしてⓢの口に運ぶとモグモグ。ⓝ「思ったより美味しかったっちゃろ?」→ⓢ「まぁまぁ」→ⓝ「ゴハンをあんまり食べれてないんやけん、栄養満点のバナナをもうちょっと食べてほしいな〜」→ⓢ「いいよ」。ハーフカットのバナナの1/3くらいを食べてくれた。昼の服薬は◎。

持ち込んだ荷物を片して、ⓢの爪(手)を切ってあげて、一段落。ふとヘッドボードを見ると『原三信マフ1号』というA4用紙が貼ってあった。〈そうだった。マフのこと聞かねば!〉
スタッフステーションに行くと、今日の担当看護師の藤田さんが「藤木先生から聞かれてます?」と認知症マフを片手にやって来た。ⓝ「はい。今朝、わざわざお電話くださいました」
「今日の午前中は結構おしゃべりして過ごしたんですよ」という話などを聞きながら藤田さんと病室へ。ⓢに「新田さん、こんにちは〜」と藤田さんが声をかけるとⓢはニコリ。「コレ、何だと思います?手につけるものなんですけど、今してるミトンより気に入ってもらえるかな?」とミトンを外してマフを手渡した。ⓢは最初〈なんじゃこりゃ〉と眺めていたけど、あまり興味を示さないで傾眠。想定内の反応。

時間通りに迫田さんがお迎えに来て、マフの話をしながらリハ室へ。
今日はちょっと疲れぎみ。それでも、平行棒1往復、手引き歩行10メートル×3セット。

リハのあともⓢは傾眠。マフの効果については、本日は観察不可。笑

今日は藤田さんが他の患者さんにつきっきりで、マフの時しか話せなかった。洗髪のお願いをしたかったけれど、様子を見に来てくださった大無田さんにお願いできたのでヨシとする。
術後は少し血尿もあったけれど、採尿バッグの尿の色は普通に戻ってるし、リハでもしっかり歩けているし、今回の手術は経過良好とみてよさそう。

余談。100円スリッパでよかったのに、Wattsは300円と500円商品しかなかった。ⓝ好みのデザインもなく、〈ⓢの車椅子移動のみのときに使ってもらってもいいし、今日みたいなときにまたⓝが使えばいいか〉という気持ちでピンクの健康スリッパを買った。寒くなかったし、ⓢの靴下を借りることも思いつかなくて裸足で履いた。
それがまぁ痛いこと痛いこと。プワプワのスポーツソックスか靴下の底に中敷でも入れて履かないと、ツボを刺激されまくりで変な歩き方になるほど痛かった。豪雨がもたらしたⓝの健康チェックになってしまった。


入院8週目(10/23〜29)手術③

入院8週目(10/23〜29)手術③

1

病室 451    +  リハビリテーション室 +  総合診療科(皮膚科)にて

今日の担当看護師は宮部さん。ⓝが到着したとき、ちょうど病室に来ていて、ベッドの背上げをあげているところだった(食事前の準備)。「ママ〜、こんにちは」と声をかけ洗面で手を洗っていると、宮部さんから「すぐに昼食を持って来ます!あと…、朝のお薬を飲んでもらえなかったんですが、お昼のお薬と一緒にお願いしてもいいでしょうか?」と申し訳なさそうに声をかけてきた。「元々お昼は1錠よね。朝の分はいくつあるの?」「フェマーラとクロピドグレルの2つです」「了解。やってみる」
ⓢの本日のご機嫌はまだ確認できてないけれど、とりあえず引き受けて病室へ。
ⓝ「さ、ママ、ゴハンにしよう。お腹空いてる?」→ⓢ「あんまり」→ⓝ「なかなか食欲が戻らんねぇ。ちょっとはお腹は空いてるんやろ?ゴックンするのがキツイんよね?→ⓢ「よ〜わかっとーね」→ⓝ「食べられるところまででいいけん。ちょっとずつ…ね!」→ⓢ「うん」

献立は、うどん、そぼろ(肉)、カリフラワー(野菜)、リンゴ、アイソカルゼリー(とうふ味)。そぼろもカリフラワーも少しひっかかるようで、最初の2口までは “おかず on うどん” にしたけど嫌がるので、以降は “うどんのみ” にしてやった。昨日とほぼ同量(1割ちょい)。リンゴは味見してわかったけど “生のすりおろし” ではなく “コンポートをミキサー” みたい。そりゃそ〜か。変色するよね。というわけで結構甘い。そして水分を所望される。それでも5sくらい食べてくれた。
とうふ味のゼリーは豆乳プリンみたいな感じだった。「昔、豆乳ゼリー作ってアコんちに持って行きよったの思い出した!チーくんが好きでね。ママも好きな味じゃない?」とすすめてみたけれど2sで「もういい」宣言をくらってしまった。
食事=栄養は点滴というテがあるけど、代替がきかない(点滴やテープに置き換えられない)服薬のほうが切実。
ⓝ「ママ、ゴハンはご馳走さまでいいけん、今日はお薬飲むの、頑張ってもらいたいな〜」→ⓢ「いいよ」→ⓝ「今日の朝、お薬飲むの『イヤ』って言ったっちゃろ?」→ⓢ「わからん」→ⓝ「お昼のお薬は1粒やけど、朝、飲まんかった分も合わせて3粒飲んでほしいっちゃんね〜」→ⓢ「・・・」→ⓝ「オッパイの薬と〜(胸を撫でる)、脳みその薬と〜(頭ポンポン)、あといつもお昼に飲む元気になる薬(=パーキンソンの薬)」→ⓢ「多いね」→ⓝ「でもコレ飲まんかったら、また病気になるとよ。ママの病気がぶり返してほしくない」→ⓢ「わかった」
とろみのついた水分をすくったスプーンに薬を1錠。「最初はちっちゃいの1つでーす」→顔をしかめて飲み込む。「ゴックンできた?次ね。これもちっちゃいでーす」→水分のおかわりをして2ゴックンでクリア。「スゴイ!最後のは平べったいでーす」→3ゴックンでなんとか服用。トータル5分以上かかったけど、必死&健気に薬を飲み切ったⓢをベタ褒めして、背上げを倒してるとリハまで傾眠。

床頭台には『10/24(木)15:00〜入浴(ストレッチャー)』の張り紙がしてあった。連絡帳にも昨日の担当の藤田さんから返信を書いてもらっていた。
科長の大無田さんも昨日以降親しくしてくださる。原三信マフ1号のことで今日も来室された。

13:30〜/リハビリは平行棒2往復と手引き歩行10メートル×2。迫田さんと二人で促すけれど「疲れた」と言い張って本日は少なめで終了。
リハ室にいる間に病棟から連絡があり、リハ室(本館8F)→病棟(東館4Fのスタッフステーション前)→総合診療科(東館2F)へ移動。

14:30〜/宮部さんとⓢだけが処置室へ入り、ⓝは待合席で待機。『左脚の水疱』を心配しての皮膚科受診だったけれど、ほとんど乾いていて、「引き続きテープ(ドレッシング剤)でカバーするだけで塗り薬などの外用薬の処方はなし。経過観察」という診療だったとのこと。〈原三信病院に皮膚科はないので、非常勤の医師なのかも?〉

病室に戻り、ⓢ臥床。本日のバイタルは、体温:36.6、血圧:125/94、脈拍:87、SpO2:97。ついでに宮部さんに質問。

  • 『ハルロピテープ』はパーキンソンの服薬のどれかの代わり?
    • →違います。パーキンソンのお薬ですが、拒薬されたときのフォローとして “追加” で処方されています。8mgで1日1回18時頃に貼り替えています。胸や背中に貼るテープなんですが、胸だと剥がしてしまう可能性があるので背中に貼ってます。

痰吸引までつきあって退室。

2

病室 451    +  リハビリテーション室にて

声をかけるとすぐに目を覚ました。体調も良さそうだし機嫌がいい。
まずは昼食。昨日より入った(2〜3割)。うどん+魚7s・白豆2s・カリフラワー1s・ミカン(缶)完食。お昼の服薬1錠もバッチリ。
昼食についてきたアイソカルは『コーヒー味』。朝の『パイナップル味』ゼリーもまだ置いてあったので、(食べるかどうかは置いておいて)ⓝ「ママ、コーヒーとパイナップル、どっちの味が好き?」→ⓢ「パイナップル」→ⓝ「りょーかい。運動のあとでお腹空いたら食べようね」と取り置き。

今日の担当看護師は山上さん。「朝のお薬はちゃんと飲んでいただけました。あと、明日の手術の時間が『9時』に決まりました」と知らせてくれた。
バイタルも安定。体温:36.3、血圧:124/79、脈拍:76、SpO2:98。

13:30〜/リハビリは平行棒1往復と手引き歩行10メートル×4!久しぶりにⓝが手引き担当。転倒しないためにつかまっている程度で、ⓢはの体重を支えるような感覚はなく足取りも軽い。
ⓝ「3いこうか」→ⓢ「うん」→ⓝ「せーの、1.2.3.4.5.6.7.8、2.2.3.4.5.6.7.8、3.2.3.4.5.6.7.8」→(立ち止まって休憩)ⓝ「調子いいね〜。次、4いける?」→ⓢ「大丈夫」
4セットのうち、前半の2セットは3m→3m→4m、後半の2セットは4m→6mと、一度に歩く距離も長くなり間で立ち止まる回数も減って絶好調。左脚もよく出てた。

今日はⓝの歯科予約があり、15:10、ⓢのストレッチャー入浴を見送って退室。

3

病室 451 にて

前回同様、絶食・絶飲の張り紙がヘッドボードに貼ってあった。もともと食欲がないとはいえ、飲まず食わずで爆睡できるのって点滴のおかげなんだろうな。
グッスリ眠っていたのでギリギリまで寝かせてあげようと思い、8:50になってから声をかけた。

ⓝ「ママ〜おはよー」→ⓢ「おはよー(笑顔)」→ⓝ「さぁ、今日も手術だよ。今日の手術で、ママのお腹の中の石が全部なくなるよ」→ⓢ「へぇ〜」→ⓝ「そろそろ手術の準備をしに看護師さんたちがくるよ。小さいベッドに移動するよ」

今日の担当看護師は(またもや)宮部さん。「オシッコの袋、最後にもう一度空っぽにしておきますねー」と声をかけ、手際よく採尿バッグの中身を専用のカップへ移して一旦退室。助手さんとストレッチャーを押して戻ってきて、田原さんも加わり3人でヒョイとⓢを移乗させた。
EVホールで見送り。今日の手術は2Fとのこと。
ⓝ「いってらっしゃ〜い」→ⓢ「いってきまーす」。すごい!返事が返ってきた。笑

4

手術

 経尿道的尿路結石除去術  経皮的尿路結石除去術 の施術。今日は腎結石除去。

9:10〜11:00までは1Fロビー、以降は4Fデイルームで待機(PC作業)。
13:50、「手術が終わりましたので、3Fへ移動をお願いします」と宮部さんが呼びに来た。

前回・前々回同様、3F(オペ室フロア)の説明を聞く部屋へ通され、眞﨑医師から説明があった。 →2024.10.25/腎結石除去

5

病室 451 にて

説明が終わって、一旦待機。ⓢが病室へ戻ってくるまでデイルームで待つよう指示されたけれど、今日は手術の患者さんが多い(面会に来ているご家族も多い)らしくデイルームは超満員。仕方なくスタッフステーション前のスツールで待たせてもらうことにした。
しばらくしてⓝの前をⓢを乗せたストレッチャーが通っていった。それから待つこと20分、ようやく面会許可がおりた。

病室に行くとⓢは目を覚ましていた。口には酸素マスク。ヘッドボードを見ると、

  • 飲水/15:20から可
  • 食事/夕から可
  • 酸素/18:20まで3L
  • 15:20〜19:20/ギャッジアップ30度まで可能。ベッド上安静です。

の注意書きが貼ってあった。

宮部さんに「前回は『術後面会は10〜15分程度にしてください』って言われたんだけど、今日は?まだいていい?」と確認したら「今回は特に指示は出てないので大丈夫です。ご家族がご一緒のほうが安心されると思います」との返事。ならば疲れない程度でおしゃべりしよう。ⓝがⓢの顔を覗き込むとニコリ。

ⓝ「ママ、おつかれさま!眠ってる間に手術が終わっとったやろ」
ⓢ「よかった〜」
ⓝ「今日の手術で、ママのお腹の中の石、全部なくなったよ!」(残り10%の話は内緒)
ⓢ「よかった、よかった」
ⓝ「手術してくれた先生からもお話聞けたし、手術でとった石ももらったよ。元気になったら退院していいって」(結石を見せる)
ⓢ:笑顔
ⓝ「今ね、お顔に酸素マスクしとるけど、心配せんでいいけんね。ママが息しやすいように付けてあるだけで、夕ご飯の頃には外してくれるって」
ⓢ「わかった」
ⓝ「さ、石も全部なくなったし、あとは体力を回復せないかんね。運動はがんばりよーけど、ゴハンがまだまだ食べられてないもんね」
ⓢ「そーなんよ」
ⓝ「今は点滴から『お薬』と『栄養』を入れてもらいよるんやけど、病気が治って『お薬』を入れんでよくなっても、ママがゴハンを食べんうちは『栄養』を入れ続けないかんと。栄養点滴をせないかんうちは退院できんとよ」
ⓢ「そっか…」
ⓝ「ⓝとかスタッフさんに食べさせてもらってでも、ちゃんとお口からゴハンを食べられるようにならないかんね」
ⓢ「そーやね」
ⓝ「胃袋に穴を開けてお腹に直接トロトロごはんを入れる方法(胃瘻)もあるけど、そんなの嫌やろ?お腹に管を通す手術もしたくないし、ゴハンはちゃんとお口から食べたいよね」
ⓢ「うん」
ⓝ「ゴックンするのがキツイうちは、少〜しずつでもいいけんちゃんとゴハン食べようね」
ⓢ「わかりました」
ⓝ「オシッコの病気が治ったらココは退院できるとよ。だけどゴハンをちゃんと食べられるようになるまでは栄養の点滴を続けないかんけん、点滴をせんでもよくなるまでは違う病院に行くかもしれん。ココはオシッコの専門の病院やけん、栄養のことだけで入院はできんと」
ⓢ「へぇ〜」
ⓝ「ⓝに任せて!お医者さんとか(MSWとか/省略)ケアマネさんと相談して、ママが元気になる方法をちゃんと考えるけん。栄養とリハビリだけの病院に行くことになっても、ⓝがいっつも一緒におるけん安心して」
ⓢ「よかった」

理解できたかわからないし、覚えてられないかもしれないけれど、こんな会話をした。
あんまり長居してもママが疲れるだろうと思って、しばらく黙っていたけれど眠る気配なし。瞬きもせず、じっと遠くを見てたので

ⓝ「なんか見えると?」
ⓢ「うん」
ⓝ「なに?なに?誰かおると?」
ⓢ「そう」
ⓝ「誰やろかー。なんしよるとかいな」
ⓢ「ふふ」
ⓝ「また今度聞かせてね。ⓝはそろそろ帰るけん、看護師さんのところにちょっと行ってくる」
ⓢ「はーい」

ミトンを付けてくれるようお願いしにスタッフステーションへ行ったら宮部さん不在。上田さんが宮部さんにコールしてくれて、すぐに宮部さんが病室に来てくれた。
「新田さん、手術も無事に終わったし、ご家族がずっといてくださって良かったですね!」→ⓢ「うん」

ⓝ「今日は手術で疲れとーはずやけん、夜はぐっすり眠ってね」
ⓢ「うん、わかった」
ⓝ「手術が無事に済んで、ホントに良かった。ママが頑張るのはゴハンをちゃんと食べることだけ」
ⓢ「よっしゃ!」
ⓝ「じゃ〜ね〜。また来るねー」
ⓢ「ありがとー」

会話が成立するどころか、「よっしゃ!」って言った。笑 宮部さんもクスッ(笑)。

宮「今日は長い時間、ありがとうございました。おつかれさまでした」
ⓝ「宮部さんもおつかれさま。一安心だね」
宮「はい!今日もこれからお母様のこときちんと看ますので」
ⓝ「よろしくね。土日はまだ決めてないけど、月曜はいつもの時間に来ます」

さすがに疲れた。今週は仕事も重なってあまり寝てない。久しぶりに産大陸上部の飲み会があるけど、今日はパスだな。泥のように眠りたい。眠るぞ!

6

病室 451   にて

爆睡したんで6時前に目が覚めた。まずは昨夜サボったシャワー。AMはNYJAサイト更新→平日スルーしていた洗濯・掃除。PMは仕事。〈なんとか間に合う!〉という時間に今日のToDoが片付いたので、ⓢに会いに行った。

17:55、本館から入館。スタッフステーションに寄ると看護師さんは2人だけ。見える範囲に3人、助手さん1人。出払っているとは言っても昼ほどはいないんだ。挨拶して病室へ。
ⓢは目を覚ましていた。ⓝ「こんばんは〜」→ⓢ「なんで?」→ⓝ「今日は土曜日。お仕事しよったらこんな時間になってしまった。でもママに会いたかったけん来たと。夜になってしまってゴメンね」→ⓢ「ありがとー」

村田さんと宮部さんが来室。ベッドの操作パネルで体重を設定している様子。
村「39.8だったっけ?」→宮「はい」→村「40にセットしとこう」→ⓝ「ベッドでも体重が測れるんですか?あの吊り下げるヤツじゃなくて?」→村「体重測定は吊り下げる体重計で測ります。今やっているのは体圧分散の設定用です」→ⓝ「なるほど」
〈それにしても『39.8kg』て…〉〈迫田さんからもらった資料では『42.5kg』だったのに…〉

ⓝ「そうそう、今日の朝と昼、どれくらい食事が入ったかわかります?」→宮「(手元のメモを見て)朝1割、昼2割です」→ⓝ「いつもと同じくらいだね。夕食の食介に入っていいですか?」→村「もちろんです」→宮「お願いします」→村「18:15くらいですから、そろそろですね」
〈確認しなかったけど(食事量も即答してたし)今日の担当看護師は宮部さんだったのかな〉

夕食を運んできた看護師さんがギャッジアップしてⓢを起こしてくれている間、洗面に手を洗いに行った。ⓢと看護師さんの会話が聞こえる。
ⓢ「おる」
看「新田さ〜ん、食事の支度しますね〜」
ⓢ「ワンちゃん!」
看「ワンちゃんはいませんよ〜」
思わず爆笑。〈そこはさ〜、「え?どこどこ?」くらいさ〜、もーちょっとなんかあろ〜もん。笑〉

夕食の食事介助は初めて。トレイには、全粥、メイン(肉)、野菜の副菜が2つ、そしてうめびしお。〈 “ふりかけ” や “だし” を持ち込んでいたけど、必要なかったのね〉

ⓝ「晩ご飯のお手伝いするの、はじめてやん」→ⓢ「そっか」→ⓝ「うどんしか食べさせたことないもん」→ⓢ「まだいいと?」→ⓝ「大丈夫。ママのゴハン係するために来たっちゃけん。今日はお肉みたいよ」

お粥におかずをのせたり、お粥+梅にしたりして、食べさせた。食事の途中、看護師さんが「夜のお薬もお願いしていいですか?」と持って来られ、一緒に分包の名前を確認した。
ⓢに「もういい」と言われてから「少し休憩しよっか」「もう1口」「お水は?」「コレで最後」と手を変え品を変えプラス3s。12s以上は入った。
今日がナイ日なのか、夜はナイのか、デザートがなかったので、味変作戦がとれなかったけど、メインは45%は食べてくれた(あと1口が入らなかった)。お粥が40%くらいかな。副菜はそれぞれ1sずつ。ⓝが食介に入った中では一番たくさん食べてくれたと思う。3割はイケたんじゃないかな。《ちなみにⓝが食介するときは、最初にそれぞれのお皿の真ん中に線を引く感じで、スプーンで半分こにする。そうするとだいたいどれくらい食べられたかが目視確認できる》

ⓢ「もう入らん」
ⓝ「じゃ、ちゃんと『ご馳走さま』して」
ⓢ「ごちそーさま」
ⓝ「ママ、スゴイやん!がんばったね〜結構食べたね〜」
ⓢ「おかげさまで」笑

〈お、おかげさまで、て!〉
最近おしゃべりが上手なⓢ。「うん」とか「そうやね」とか相槌的な短い単語を “一言だけ” が多かったのに、パーキンソンのお薬を飲み出してから文脈のある発話ができるようになってきたし、「ありがとう」以外(以上)の感謝の言葉が出るまでに。回復も嬉しいし、脳の神秘に驚かされる。

ⓝ「お薬、2つあるけど、1つずつやろ?」→ⓢ「いっぺんに」→ⓝ「見て。ちょっと大きいのもあるよ。1つずつのほうがいいっちゃない?」→ⓢ「うんにゃ」→ⓝ「分けて飲むほうが嫌なんや。一度で終わらせたいっちゃね」→ⓢ「そ〜でーす」
とろみのついた水をスプーンですくい、その上に薬を2粒。ⓝ「は〜い、2つお薬がのってまーす」→ⓢゴクリ(渋い顔)→ⓝ「お水、もう一口?」→ⓢうなずく→ⓝ「どーぞ」→ⓢあごを引いてゴクリ→ⓝ「引っかかってない?飲み込めた」→ⓢ「飲めた」

ⓝ「スプーン洗ってくるけん、ちょっと待っとって」→ⓢ「うん。でも(まだ時間)いいと?」→ⓝ「もうちょっと大丈夫。看護師さんから『帰ってください』って怒られる前にちゃんと出るけん」
デイルームでスプーンを洗って戻ってきてから、おしゃべりして過ごした。明日はⓨが来てくれること、チーは運動会、ⓝは明後日また来る、など。

面会終了前10分(18:50)、ⓝ「さ、そろそろ『家族は帰ってください』の時間やん」→ⓢ「私は?」→ⓝ「ママはもうあとは寝るだけよ」→ⓢ「イヤよ〜、一緒に行く」→ⓝ「『行く』って、ママはまだ入院中やん。今、病院におるとよ。お医者さんから『元気になったら退院していいです』って言われとーけど、まだママは元気になってないやん。ゴハンを全部食べられるくらい元気にならんと、帰られんとよ」→ⓢ「じゃ〜どーしたらいいと?」→ⓝ「ココで、このベッドに寝たままでいいと」→ⓢ「困る…ひとりにせんどって」→ⓝ「大丈夫、大丈夫。ちゃんと看護師さんがおるけん。それにさっき眠たくなるお薬も飲んだけん、すぐ眠たくなるよ」→ⓢ「えーっ…」

ついさっきまでしっかり会話が成立していて〈無理してでも来てよかった〉とホクホクしていたのに、最後の最後で幻覚スイッチが入ってしまった。どこにいるのかわからないみたい。
後ろ髪を引かれる思いで退室。

7

病室 451 にて面会

ⓨが面会に行ってくれた。

より byⓨ+ⓝ
ⓨいつ退院できるとぉ?だってよ。なんか話してるの?
ⓝ「元気になったら(ゴハンを全部食べられるよーになったら)」と言ってある。
ⓨまだしばらく先なの?年内には退院できそうなのかなぁ。
ⓝ今週、主治医や医療ソーシャルワーカーと話せると思う。
より byⓨ

10/27
「早く帰りたい」というので、食事を全部食べれるようになったらね、というと、「困ったね〜〜〜」とイヤな顔をする。

退院のメドは眞﨑医師(10/25の執刀医)の話だと『最終手術から約1週間〜10日後くらい』とおっしゃっていた。経過観察次第。退院予定日は主治医が決定する。
“泌尿器科” のほうはOKだとしても、“脳神経内科” のほうから「もう少し様子をみたい」と言われるかもしれないし、医療行為(栄養点滴や痰吸引など)が不要にならないことには施設へ戻れない。

①主治医から退院について(退院に向けて)の話がある
②MSWと相談 → ケアマネと相談
③原三信の別病棟や他のリハビリテーション病院への転院
…という流れになると思われる。

より byⓨ+ⓝ
ⓨ足の親指の爪がとんがって伸びてるみたいよ!!
ⓝこれでも今週切ったんよ。厚いし丸まってて、ここまでが限界。

直近では10/22に爪切りをした。臥床が続いている=足を床につく頻度が減る=爪が下から受ける力も減るので、どうしても爪の端が内側に向かって巻いてしまう(『巻き爪』になる)。
そこそこ切れ味のいい爪切りを使っているんだけど、厚い爪・丸まった爪の場合、刃の間に爪が入らない…。
ネット検索で探すと “ニッパー式” の爪切りがヒットするんだけど、口コミを熟読したら「使いにくい」とか「力を入れづらい」とか「身を切ってしまった」などマイマスイメージの感想も結構あったりして悩ましい。

8

病室 451   にて

病室へ向かっているとⓝに気づいた松本さんが昼食のトレイを配膳車から取り出した。〈ⓝが到着するまで冷めないように気を使ってくれていたんだ〉細やかな配慮が嬉しい。

今日の担当看護師は長岡さんと松本さん。初の二人体制。ⓢの看護に手がかかるようになったのかと心配したけれど、「シフトの関係です。心配ありません。今日の午前中に排便もあったので、お食事入るといいですね」」と長岡さん。

ⓝ「ママ〜、こんにちはー」→ⓢ「こんにちはー」→ⓝ「ちょーどゴハンが来たから、お昼にしよう。手を洗ってくるけん、ちょっと待っててねー」
いつもどおり食介開始。一昨日の夜は結構食べてくれたので期待したけれど、今日は1割程度(うどん2s・魚2s・鶏じゃが1s・青菜0・ミカン缶90%)。お昼の服薬は松本さんが対応してくれた。

昇降テーブルに『本日10/28はリハビリ担当者が急遽お休みになりましたので、申し訳ありませんがリハビリお休みです。リハビリテーション斉藤』というピンクの付箋。今日は迫田さんが欠勤らしい。手術の日から、金・土・日・月と4日間リハビリがお休みになってしまった。〈術後だからまぁいいか〉

食後からⓝが退室するまで、傾眠→目を覚ましたら少しおしゃべり→傾眠→目を覚ましたら少しおしゃべり→傾眠…を繰り返した。無理に起こさないけれど、起きたときは起きてる時間を少し伸ばす。

14:20、藤木医師来室。薬のことやせん妄の話など、情報共有。今後についても相談したところ、「泌尿器科のほうが一段落して、このあとも藤木に任せていただけるなら、中野先生にボクからも話を通しておきますので、本館のほうへ病棟移動ということも可能かと思います」との返答。

9

治療方針の説明

主治医の中野医師来室。今後について(相談・家族室などで)じっくり話し合いがもたれるのかと思っていたら、病室の立ち話でザックリ意向確認…という流れになった。

  • 眞﨑先生と同じ判断です。リスクのほうが心配なので『以後の手術はしないほうがよい』と思います。(10%の結石は残す)
  • ご家族の意向も同じであれば『腎瘻をとります』。
  • 腎瘻の抜去には手術を伴いません。(病室で処置)
  • 現在の点滴(10/17に留置した点滴カテーテル)は “投薬”・“栄養や水分補給” の目的でも使用しましたが、メインの目的は『結石除去手術の麻酔用』でした。あまり長い期間は針を留置できないので、現在の点滴も抜去します。
  • CVポートが理想的ですがクロピドグレルの休薬ができない(ポート埋め込み手術ができない)ため、通常の末梢点滴に戻します。
  • 現時点の容体(飲食飲水困難)では退院は難しい(点滴継続が必須)です。
  • 泌尿器科系の手術および処置が終了すると東4病棟(急性期泌尿器科病棟)には継続入院していただけないので、当院本館またはリハビリテーション病院等への転院を検討していただくことになります。

現在、脳神経内科にも診てもらっているので、嚥下と歩行のリハビリを兼ねつつ脳神経内科の病状が安定するまで原三信病院に引き続きお世話になるのがベターだとⓝは思っている。

『東館→本館移動』の場合は、MSWは介入せず、本人(家族)の意を汲んだうえで中野医師と藤木医師の間で検討〜決定するとのこと。《MSWには『入院中』も心配事など相談することはできるけれど、基本的には『原三信病院を退院するとき』の相談や手続きがMSWの役割》

リハビリテーション病院(たたらリハビリテーション病院/千鳥橋病院のリハ病棟/新吉塚病院など)への転院も検討はしようと思っていて、ケアマネには千鳥橋系列についてはすでに相談メールを送信済み。ⓝが通いやすいという点で、近所の(老健も併設している)新吉塚病院の情報(レビュー)もチェックしたりしてるところ。転院となればMSWに相談。

10

面会お休み

ⓝメンテナンスデー(歯医者ほか)につき、パスしました。

腎瘻はクランプ開始。
リハビリは平行棒1往復・手引き10M×2セット。